ちょっと長いレンゲ
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時は2017年の春、シルクロードの始点であり、麺の故郷とも言われる中国の西安を旅した時のことです。
猫耳麺を食べさせる食堂に入り、注文を終えてしばし待つと運ばれてきたのは、トマト味がベースとなったスープに、溶き卵、香菜などが入り、そこにくるんとした可愛らしい形の猫耳麺がたっぷりと入ったどんぶりでした。
猫耳面はショートパスタのような小ささなので、箸ではなくレンゲで食べます。そのお店で添えられたレンゲが、あまりにも使いやすく、日本でもみたことがないもので、これが欲しいと大騒ぎ。
お店の方に身振り手振りでなんとか伝えると、そこのスーパーマーケットでも売ってるけど、欲しいならあげる、と1本プレゼントしてくれたのです。
スーパーでも買えるのなら、ともちろん寄ってみたのですが、そこで売られていたものは形は同じだけれど、素材がぺらぺらのアルミでできていました。麺のお店で使ったものは、ステンレス製。強度が天と地の差ほどあるのです。落胆したものの、とりあえずはアルミのものを購入して日本へと戻りました。
いただいたステンレス製のレンゲは、食事用というよりは、調理用のスプーンを入れているところに行き場が落ち着き、日々料理をするときに欠かせない相棒となっていきました。このレンゲの良さは、なんといってもちょっと長いところ。この絶妙な長さが、調理中の味見や、手に取りやすさにつながっています。スプーン部分の深さも浅すぎず深すぎず、角度もちょうど良いので、味見するのに最適なんです。また、アルミと違ってかなりしっかりとしているので、スポンジで洗う時にも、使っていても安定感があります。
料理教室では生徒さんにこれ欲しいです!と言われ、うちの台所で料理をしてくれる、仕事友達の先生たちにはこのレンゲ使いやすいんだけど、どこの?と聞かれ。これはもう作るしかないか、となり、またまた新潟の工場さんにお願いして、型から作りました。
中国から持ち帰ったレンゲとそっくり同じではなく、持ち手の長さをさらに1cm伸ばしました。これだけで、使い心地がさらに良くなりました。まさにその名の通り、ちょっと長いレンゲの完成です。持ち手側で、柚子胡椒や一味唐辛子の粉末を少しすくって鍋に加え、レンゲ側でかき混ぜて味見、なんてことが非常にやりやすいです。ステンレスカップと同じ研磨がされていますので、口当たりは非常に滑らかです。
私が調理道具として使っていて、この道具でなくては!と思う瞬間は、かぼちゃの種とワタを取り除く時(程よい薄さとカーブ、そしてしっかりしているのでベストです)、ピーマンの頭を落とした後、中の種とワタを持ち手側を使って一周させると一度にくり抜ける時、さらさらとしたふりかけや、お茶っ葉を瓶や袋から取り出す時(持ち手が長いので取り出しやすく、滑り良くなめらかで気持ち良い)、スイカを食べる際、持ち手側の細い方で種を取り出して、大きい方ですくって食べる時です。薄いので、皮ギリギリのところまで食べることが可能です。
また、今回のレンゲ持ち手側の裏面には、渡辺康啓のオリジナルブランド”CASALINGHI”の刻印入り。今後、ステンレスカップやリネンクロスのタグなどにもブランド名を入れていく予定なので、こちらも楽しみにしていてください。
長さ:177mm
幅(スプーン部分):42mm
重さ:17g
素材:SUS304(18-8ステンレス)
製造国:日本
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